銅覆アルミ線(CCA線)
芯材にアルミ、外層に銅を用いたクラッド線
ETOは、クラッドタイプと電解メッキタイプの2種類の銅覆アルミ線(CCAワイヤー)を製造しています。それぞれ異なる用途のニーズに合わせて設計されています。CCA単線は直径0.08mmから6mmまで取り揃えています。また、特定の技術要件を満たすために、アニール、撚り、メッキなどのさらなる加工を施すことができます。
- 被覆型(クラッドタイプ): このタイプの線材は、クラッディング(金属被覆)と溶接工程で製造され、銅層がアルミニウムまたはアルミ合金の芯線と同心状に接着されます。これにより、両金属間に冶金接合が形成され、一体不可分な材料として機能します。この構造により、被覆型CCA線材は純銅金属導体と同様に伸線加工や焼鈍処理が可能であり、工程全体を通じて銅とアルミの比率が安定して維持されます。用途としては、高い信頼性が要求される電力ケーブルや自動車用高電圧配線が挙げられます。
- 電鍍型(メッキタイプ):この電線は、アルミニウム芯材に電気めっきで銅層を均一に形成します。主に同軸ケーブル導体や軽量化・導電性制御が求められる電線用途(例:航空機配線)に採用されます。メッキ厚を精密に調整できるため、コスト対性能の最適化に適しています。